No.061:バックナンバー
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■LAIT News【Vol.61 2006/11/05号】■
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1.LAIT活動報告
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■■最新の活動報告■■
「映画製作における製作委員会契約の実務、諸問題そして今後の展望」
は、好評のうちに終了いたしました。たくさんの方にご来場いただき誠に
ありがとうございました。
【C-japan戦略広場】
「『私的使用目的の複製の見直し』について(国時大和研究員)」を掲載
詳細:http://www.lait.jp/pdf/cjapan20061018.pdf
*"C-Japan戦略広場”の“C”は、CreatorあるいはContentsを意味
します。
■■今月の活動予定■■
演題:「エンタテインメントビジネスと独禁法・下請法」
〜エンタテインメントビジネスにおける
「あるべき競争」「公平」「公正」とは何か〜
講師:山崎 卓也 氏 Field R法律事務所
日時:平成18年10月26日(木)午後2時〜午後4時
場所:虎ノ門フォーラム(虎ノ門琴平タワー22階)
申込:http://www.lait.jp/seminar/oct2006.php
*協賛:三好内外国特許事務所
■■今後の活動予定■■
演題:「国際化・多様化時代のマネジメント」
〜大本営・文部省・企業に共通する問題〜
講師:岡本 薫 (おかもと かおる) 氏
政策研究大学院大学教授
元文化庁著作権課長
日時:平成18年11月16日(木)午後2時〜午後4時
申込:http://www.lait.jp/seminar/nov2006.php
演題:「産業デザインの保護をめぐる最近の動き
−著作権保護と意匠権保護の現状と課題」
講師:本山 雅弘 (もとやま まさひろ) 氏
国士舘大学法学部助教授
日時:平成18年12月20日(木)午後2時〜午後4時
申込:http://www.lait.jp/seminar/dec2006.php
*日時は、変更になる場合がございます。ご了承ください。
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2.海外の注目ニュース
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海外の注目の最新ニュースをお知らせします。
■「新放送条約」、WIPO総会で合意できず、外交会議は来年11月に延期■
●世界知的所有権機関(WIPO)の一般総会が3日に閉幕した。焦点となって
いた放送事業者の知的財産権保護に関する新条約をめぐっては、来年11月
19日−12月7日に外交会議を開いて採択を目指す方針を決めた。先月開かれ
た著作権・著作隣接権常設委員会(SCCR)は、条約制定のための外交会議
を来年7月−8月に開くよう勧告していたが、総会では条約案をめぐって加
盟国の合意が得られず、採択時期を先送りして協議を進めることに
なった。
加盟国は外交会議に先立って来年1月と6月にSCCRを開き、最終的な意見調
整を図ることで合意した。
新条約はインターネットを利用したテレビやラジオ番組の無断配信を規制
するための国際的な枠組みとなるもの。デジタル技術の進歩に伴って世界
各地で海賊放送が横行するなか、WIPOは1997年以来、現行の「実演家、レ
コード製作者及び放送機関の保護に関する国際条約(ローマ条約)」
(1961年制定)が定める放送番組の著作権保護に関する規定をおし進めて
いる。
(WIPO Press Release, October 3, 2006)
■Lancomeの類似品に商標権侵害の判決、英高等法院が判断基準示す■
●香水の有力ブランドLancomeが展開する製品の類似品を製造・販売するメ
ーカー7社に対し、Lancomeの親会社L'Orealが商標権侵害にあたるとして提
訴していた問題で、英高等法院はこのほど、Lancomeの訴えを認める判決を
下した。英国内で名声を得ている登録商標と同一または類似した商標を正
当な理由なく使用し、当該商標の識別性や名声を不正に利用する行為は商
標権侵害にあたると規定した商標法第10条3項に該当すると判断した。L'Or
ealの弁護団によると、同条項を根拠に原告側が勝訴したケースは今回が初
めてという。問題となっていたのは、露天やディスカウントショップなど
で「La Valeur」や「Pink Wonder」といったブランド名で販売されてい
た、Lancomeの「Tresor」や「Miracle」などに香りやパッケージが酷似し
た香水。10条3項の解釈をめぐり、これまで法律家の間では、類似品が消費
者に混乱を与え、それによって商標権者が受けた損害の程度を原告側で具
体的に証明する必要があると考えられてきた。
高等法院は今回、同条項に基づく商標権侵害と認定するための判断基準と
して
◆類似性は意図的なものか
◆オリジナル製品は活発に宣伝されているか
◆パッケージの類似性が販売価格を高く設定できる要因になっているか
◆類似品がオリジナルの広告やプロモーションの恩恵を受けているか
◆消費者はオリジナルの知名度で類似品を購入しているか
――の5つのポイントを挙げている。
(Managing Intellectual Property, October 6, 2006)
■特許出願件数、04年は日本がトップ=WIPOリポート■
●世界知的所有権機関(WIPO)が16日発表した各国の特許出願状況に関す
るリポートによると、世界における特許出願件数は過去10年間に年平均
4.75%のペースで増加し、2004年は約159万9,000件に上った。一方、年間
の出願受理件数は約60万3,000件で、特許登録件数は累計でおよそ540万件
に達した。
国別の出願件数は日本(企業または個人)が国内で約36万8,400件、国外で
13万7,800件と共にトップに立ち、以下、米国、韓国と続いている。
出願受理件数も日本の特許庁が約42万件と最も多く、米国特許商標庁が約
36万件で2位につけている。
WIPOによると、2004年は日本、米国、欧州、韓国、中国の5カ国・地域で世
界全体の出願件数の75%を受理し、付与件数もこの5極の占める割合が全体
の74%に上った。
(WIPO Press Release, October 16, 2006)
(庵研究員著)
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3.政府・団体の動向
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政府・団体の動向に関する最新記事の抜粋です。
詳細の横のURLをクリックすることで記事前文を示したページへアクセス
していただけます。
■■コンテンツビジネス法務関連政府・団体の動向■■
●10月3日、総務省が、「電気通信事業における紛争処理等の将来像」を公
表。
詳細:"http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061003_4.html
●10月6日、総務省が、「事業者間接続等に係る債権保全措置に関するガイ
ドライン」を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061006_3.html
●10月6日、総務省が、「デジタル化の進展と放送政策に関する調査
研究会」最終報告を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061006_6.html
●10月13日、総務省が、「電気通信事業分野における競争状況の評価に関
する基本方針2006〜2008」を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061013_2.html
●10月19日、総務省が、「衛星放送の将来像に関する研究会」最終報告書
を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061019_2.html
■■産業財産権法務関連政府・団体の動向■■
●10月16日、特許庁が、9月25日〜10月3日に開催されたWIPOの加盟国総会
の結果概要を掲載。
詳細:http://www.jpo.go.jp/torikumi/index.htm
”国際活動と協力”→”2006年WIPO加盟国総会の結果概要 2006.10.16”
●10月20日、特許庁が、「イノベーション促進のための特許審査改革
加速プラン」を公表。
詳細:http://www.jpo.go.jp/torikumi/index.htm
”プレス発表”
→”イノベーション促進のための特許審査改革加速プラン 2006.10.20”
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4.セミナー情報
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最新のセミナー情報をお知らせいたします。
詳細の横のURLをクリックすることでセミナー詳細情報を示したページへア
クセスしていただけます。
■■情報セキュリティ法務関連セミナー情報■■
日時:平成18年11月6〜10日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:第7回プライバシーマーク審査要員補短期養成(5日間)
詳細:http://www.jipdec.jp/ed/study/P3-2/5course/index.htm
日時:平成18年11月20日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:情報化白書創刊40年記念講演会情報化の未来を創る〜個人が主役の
情報化〜
詳細:http://www.jipdec.jp/seminar/
日時:平成18年12月18〜20日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:第4回プライバシーマーク審査要員補短期養成(3日間)
詳細:http://www.jipdec.jp/ed/study/P3-2/3course/index.htm
日時:平成19年1月15〜19日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:第9回プライバシーマーク審査要員補短期養成(5日間)
詳細:http://www.jipdec.jp/ed/study/P3-2/5course/index.htm
■■コンテンツビジネス法務関連セミナー情報■■
日時:平成19年1月17,24,31日,2月7,14,21,28日
主催:(財)ソフトウェア情報センター
演題:2006(平成18)年度ソフトウェアの知的財産権入門講座[Bコース]
詳細:http://www.softic.or.jp/nyumon/nyumon2006.htm
日時:平成18年11月9日
主催:エンターテインメントロイヤーズ・ネットワーク(ELN)
演題:2006年11月 月例研究会
日米マネジメント・システムの相違と
エンターテインメント・ロイヤーの役割
会場:青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
講師:日本音楽事業者協会アドバイザー 湯浅政義 氏
詳細:http://www.j-eln.org
■■産業財産権法務関連セミナー情報■■
日時:平成18年10月26日
主催:(社)発明協会
演題:アメリカの特許侵害訴訟の手続・実務
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_061026
日時:平成18年10月31日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(東京)
第4回 リスクマネジメントの視点?特許・商標調査及び契約
の実践
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_2006
日時:平成18年11月1日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(京都)
第4回 出願から権利成立まで
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_200
日時:平成18年11月1日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(広島)
第5回 ITビジネスリスクに関わる法的リスク
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_2006
日時:平成18年11月10日
主催:(社)日本知財学会
演題:国際知財流通の現在と未来
詳細:http://www.ipaj.org/symposium/symposium_06.html
日時:平成18年11月13〜14日
主催:(社)発明協会
演題:産業財産権(工業所有権)手続講座
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_061113_14
日時:平成18年11月15日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(京都)
第5回 ITビジネスリスクに関わる法的リスク
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_2006
日時:平成18年11月16日
主催:(財)知的財産研究所
演題:三極特許庁・ユーザーズ会合
―世界的な出願増トレンドにおける三極官民協力―
詳細:http://www.iip.or.jp/
日時:平成18年11月16〜17日
主催:(社)発明協会
演題:知的財産権基礎講座(秋季)
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_061116_17
日時:平成18年11月17日
主催:日本弁理士会
演題:日中知的財産制度ハイレベルセミナー
詳細:http://www.jpaa.or.jp/event/jp-cn_highlevelseminar.html
日時:平成18年11月21日
主催:日本知的財産仲裁センター
演題:動き始めた、日本発!国際規格
詳細:http://www.ip-adr.gr.jp/20061121.htm
日時:平成18年12月7,8日
主催:(社)発明協会
演題:戦略的中間手続講座
詳細:http://www.ip-adr.gr.jp/20061121.htm
日時:平成18年12月12〜14日
主催:(独)工業所有権情報・研修館
演題:平成18年度知的財産権研修(第4回)
詳細:http://www.ncipi.go.jp/jinzai/gyosei/18chizai_ken4.html
日時:平成19年1月15,18,22,25,29日,2月5日
主催:(社)発明協会
演題:特許明細書作成実務講座 〜機械・電気コース
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070115_16
日時:平成19年1月16,19,23,26,30日,2月6日
主催:(社)発明協会
演題:特許明細書作成実務講座 〜化学コース
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070115_16
日時:平成19年1月17,24日
主催:(社)発明協会
演題:米国特許明細書の書き方
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070117_24
日時:平成19年1月22日
主催:(社)発明協会
演題:特許出願明細書の記載と補正手続
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070122
日時:平成19年1月31日
主催:(社)発明協会
演題:中国知財実務
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070131
*詳細は、主催団体のHPへのリンクです。リンク先のコンテンツの内容・
著作権等に関しては、各リンク先にお問い合わせください。
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■次号は11月5日頃に発行の予定です。
■ご意見、ご要望は事務局までどうぞお寄せください。
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本メールは、IT企業法務研究所の会員様および LAIT NEWS登録会員様に
お送りしているものです。本メール配信サービスに関するお問い合わせ、
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は、お手数ですが、研究所事務局までご連絡ください。
なお、当メールマガジンに記載されている情報の正確さについては万全を
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為によって会員がいかなる損害を受けた場合であっても研究所は一切の責
任を負いかねます。
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【発行元】
IT企業法務研究所
(Legal Affairs on Information Technology Institute:LAIT)
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【お問合せ】 IT企業法務研究所 事務局
株式会社 インタークロス
(旧:株式会社インタークロスメディアステーション)
東京都千代田区内神田2-2-6 田中ビル6F
TEL :03-5207-5100(代) FAX :03-5207-5101
Email:webmaster@lait.jp
URL :http://www.lait.jp
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■LAIT News【Vol.61 2006/11/05号】
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1.LAIT活動報告
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■■最新の活動報告■■
「映画製作における製作委員会契約の実務、諸問題そして今後の展望」
は、好評のうちに終了いたしました。たくさんの方にご来場いただき誠に
ありがとうございました。
【C-japan戦略広場】
「『私的使用目的の複製の見直し』について(国時大和研究員)」を掲載
詳細:http://www.lait.jp/pdf/cjapan20061018.pdf
*"C-Japan戦略広場”の“C”は、CreatorあるいはContentsを意味
します。
■■今月の活動予定■■
演題:「エンタテインメントビジネスと独禁法・下請法」
〜エンタテインメントビジネスにおける
「あるべき競争」「公平」「公正」とは何か〜
講師:山崎 卓也 氏 Field R法律事務所
日時:平成18年10月26日(木)午後2時〜午後4時
場所:虎ノ門フォーラム(虎ノ門琴平タワー22階)
申込:http://www.lait.jp/seminar/oct2006.php
*協賛:三好内外国特許事務所
■■今後の活動予定■■
演題:「国際化・多様化時代のマネジメント」
〜大本営・文部省・企業に共通する問題〜
講師:岡本 薫 (おかもと かおる) 氏
政策研究大学院大学教授
元文化庁著作権課長
日時:平成18年11月16日(木)午後2時〜午後4時
申込:http://www.lait.jp/seminar/nov2006.php
演題:「産業デザインの保護をめぐる最近の動き
−著作権保護と意匠権保護の現状と課題」
講師:本山 雅弘 (もとやま まさひろ) 氏
国士舘大学法学部助教授
日時:平成18年12月20日(木)午後2時〜午後4時
申込:http://www.lait.jp/seminar/dec2006.php
*日時は、変更になる場合がございます。ご了承ください。
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2.海外の注目ニュース
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海外の注目の最新ニュースをお知らせします。
■「新放送条約」、WIPO総会で合意できず、外交会議は来年11月に延期■
●世界知的所有権機関(WIPO)の一般総会が3日に閉幕した。焦点となって
いた放送事業者の知的財産権保護に関する新条約をめぐっては、来年11月
19日−12月7日に外交会議を開いて採択を目指す方針を決めた。先月開かれ
た著作権・著作隣接権常設委員会(SCCR)は、条約制定のための外交会議
を来年7月−8月に開くよう勧告していたが、総会では条約案をめぐって加
盟国の合意が得られず、採択時期を先送りして協議を進めることに
なった。
加盟国は外交会議に先立って来年1月と6月にSCCRを開き、最終的な意見調
整を図ることで合意した。
新条約はインターネットを利用したテレビやラジオ番組の無断配信を規制
するための国際的な枠組みとなるもの。デジタル技術の進歩に伴って世界
各地で海賊放送が横行するなか、WIPOは1997年以来、現行の「実演家、レ
コード製作者及び放送機関の保護に関する国際条約(ローマ条約)」
(1961年制定)が定める放送番組の著作権保護に関する規定をおし進めて
いる。
(WIPO Press Release, October 3, 2006)
■Lancomeの類似品に商標権侵害の判決、英高等法院が判断基準示す■
●香水の有力ブランドLancomeが展開する製品の類似品を製造・販売するメ
ーカー7社に対し、Lancomeの親会社L'Orealが商標権侵害にあたるとして提
訴していた問題で、英高等法院はこのほど、Lancomeの訴えを認める判決を
下した。英国内で名声を得ている登録商標と同一または類似した商標を正
当な理由なく使用し、当該商標の識別性や名声を不正に利用する行為は商
標権侵害にあたると規定した商標法第10条3項に該当すると判断した。L'Or
ealの弁護団によると、同条項を根拠に原告側が勝訴したケースは今回が初
めてという。問題となっていたのは、露天やディスカウントショップなど
で「La Valeur」や「Pink Wonder」といったブランド名で販売されてい
た、Lancomeの「Tresor」や「Miracle」などに香りやパッケージが酷似し
た香水。10条3項の解釈をめぐり、これまで法律家の間では、類似品が消費
者に混乱を与え、それによって商標権者が受けた損害の程度を原告側で具
体的に証明する必要があると考えられてきた。
高等法院は今回、同条項に基づく商標権侵害と認定するための判断基準と
して
◆類似性は意図的なものか
◆オリジナル製品は活発に宣伝されているか
◆パッケージの類似性が販売価格を高く設定できる要因になっているか
◆類似品がオリジナルの広告やプロモーションの恩恵を受けているか
◆消費者はオリジナルの知名度で類似品を購入しているか
――の5つのポイントを挙げている。
(Managing Intellectual Property, October 6, 2006)
■特許出願件数、04年は日本がトップ=WIPOリポート■
●世界知的所有権機関(WIPO)が16日発表した各国の特許出願状況に関す
るリポートによると、世界における特許出願件数は過去10年間に年平均
4.75%のペースで増加し、2004年は約159万9,000件に上った。一方、年間
の出願受理件数は約60万3,000件で、特許登録件数は累計でおよそ540万件
に達した。
国別の出願件数は日本(企業または個人)が国内で約36万8,400件、国外で
13万7,800件と共にトップに立ち、以下、米国、韓国と続いている。
出願受理件数も日本の特許庁が約42万件と最も多く、米国特許商標庁が約
36万件で2位につけている。
WIPOによると、2004年は日本、米国、欧州、韓国、中国の5カ国・地域で世
界全体の出願件数の75%を受理し、付与件数もこの5極の占める割合が全体
の74%に上った。
(WIPO Press Release, October 16, 2006)
(庵研究員著)
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3.政府・団体の動向
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政府・団体の動向に関する最新記事の抜粋です。
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■■コンテンツビジネス法務関連政府・団体の動向■■
●10月3日、総務省が、「電気通信事業における紛争処理等の将来像」を公
表。
詳細:"http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061003_4.html
●10月6日、総務省が、「事業者間接続等に係る債権保全措置に関するガイ
ドライン」を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061006_3.html
●10月6日、総務省が、「デジタル化の進展と放送政策に関する調査
研究会」最終報告を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061006_6.html
●10月13日、総務省が、「電気通信事業分野における競争状況の評価に関
する基本方針2006〜2008」を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061013_2.html
●10月19日、総務省が、「衛星放送の将来像に関する研究会」最終報告書
を公表。
詳細:http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/061019_2.html
■■産業財産権法務関連政府・団体の動向■■
●10月16日、特許庁が、9月25日〜10月3日に開催されたWIPOの加盟国総会
の結果概要を掲載。
詳細:http://www.jpo.go.jp/torikumi/index.htm
”国際活動と協力”→”2006年WIPO加盟国総会の結果概要 2006.10.16”
●10月20日、特許庁が、「イノベーション促進のための特許審査改革
加速プラン」を公表。
詳細:http://www.jpo.go.jp/torikumi/index.htm
”プレス発表”
→”イノベーション促進のための特許審査改革加速プラン 2006.10.20”
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4.セミナー情報
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最新のセミナー情報をお知らせいたします。
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■■情報セキュリティ法務関連セミナー情報■■
日時:平成18年11月6〜10日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:第7回プライバシーマーク審査要員補短期養成(5日間)
詳細:http://www.jipdec.jp/ed/study/P3-2/5course/index.htm
日時:平成18年11月20日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:情報化白書創刊40年記念講演会情報化の未来を創る〜個人が主役の
情報化〜
詳細:http://www.jipdec.jp/seminar/
日時:平成18年12月18〜20日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:第4回プライバシーマーク審査要員補短期養成(3日間)
詳細:http://www.jipdec.jp/ed/study/P3-2/3course/index.htm
日時:平成19年1月15〜19日
主催:(財)日本情報処理開発協会
演題:第9回プライバシーマーク審査要員補短期養成(5日間)
詳細:http://www.jipdec.jp/ed/study/P3-2/5course/index.htm
■■コンテンツビジネス法務関連セミナー情報■■
日時:平成19年1月17,24,31日,2月7,14,21,28日
主催:(財)ソフトウェア情報センター
演題:2006(平成18)年度ソフトウェアの知的財産権入門講座[Bコース]
詳細:http://www.softic.or.jp/nyumon/nyumon2006.htm
日時:平成18年11月9日
主催:エンターテインメントロイヤーズ・ネットワーク(ELN)
演題:2006年11月 月例研究会
日米マネジメント・システムの相違と
エンターテインメント・ロイヤーの役割
会場:青山学院大学青山キャンパス 総研ビル11階 第19号会議室
講師:日本音楽事業者協会アドバイザー 湯浅政義 氏
詳細:http://www.j-eln.org
■■産業財産権法務関連セミナー情報■■
日時:平成18年10月26日
主催:(社)発明協会
演題:アメリカの特許侵害訴訟の手続・実務
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_061026
日時:平成18年10月31日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(東京)
第4回 リスクマネジメントの視点?特許・商標調査及び契約
の実践
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_2006
日時:平成18年11月1日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(京都)
第4回 出願から権利成立まで
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_200
日時:平成18年11月1日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(広島)
第5回 ITビジネスリスクに関わる法的リスク
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_2006
日時:平成18年11月10日
主催:(社)日本知財学会
演題:国際知財流通の現在と未来
詳細:http://www.ipaj.org/symposium/symposium_06.html
日時:平成18年11月13〜14日
主催:(社)発明協会
演題:産業財産権(工業所有権)手続講座
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_061113_14
日時:平成18年11月15日
主催:日本弁理士会他
演題:ITベンチャー知的財産戦略セミナー(京都)
第5回 ITビジネスリスクに関わる法的リスク
詳細:http://www.venture.nict.go.jp/contents/index.php/venture/nict
__2/it_2006
日時:平成18年11月16日
主催:(財)知的財産研究所
演題:三極特許庁・ユーザーズ会合
―世界的な出願増トレンドにおける三極官民協力―
詳細:http://www.iip.or.jp/
日時:平成18年11月16〜17日
主催:(社)発明協会
演題:知的財産権基礎講座(秋季)
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_061116_17
日時:平成18年11月17日
主催:日本弁理士会
演題:日中知的財産制度ハイレベルセミナー
詳細:http://www.jpaa.or.jp/event/jp-cn_highlevelseminar.html
日時:平成18年11月21日
主催:日本知的財産仲裁センター
演題:動き始めた、日本発!国際規格
詳細:http://www.ip-adr.gr.jp/20061121.htm
日時:平成18年12月7,8日
主催:(社)発明協会
演題:戦略的中間手続講座
詳細:http://www.ip-adr.gr.jp/20061121.htm
日時:平成18年12月12〜14日
主催:(独)工業所有権情報・研修館
演題:平成18年度知的財産権研修(第4回)
詳細:http://www.ncipi.go.jp/jinzai/gyosei/18chizai_ken4.html
日時:平成19年1月15,18,22,25,29日,2月5日
主催:(社)発明協会
演題:特許明細書作成実務講座 〜機械・電気コース
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070115_16
日時:平成19年1月16,19,23,26,30日,2月6日
主催:(社)発明協会
演題:特許明細書作成実務講座 〜化学コース
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070115_16
日時:平成19年1月17,24日
主催:(社)発明協会
演題:米国特許明細書の書き方
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070117_24
日時:平成19年1月22日
主催:(社)発明協会
演題:特許出願明細書の記載と補正手続
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070122
日時:平成19年1月31日
主催:(社)発明協会
演題:中国知財実務
詳細:http://www.jiii.or.jp/chizaikenshu.html#tag_070131
*詳細は、主催団体のHPへのリンクです。リンク先のコンテンツの内容・
著作権等に関しては、各リンク先にお問い合わせください。
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■次号は11月5日頃に発行の予定です。
■ご意見、ご要望は事務局までどうぞお寄せください。
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