AppleとSamsungの特許係争について
ITのIP(Intellectual Property) 知識財産考
米Appleと韓国Samsung Electronicsは熾烈な特許訴訟を展開中ですが、米カリフォルニア州連邦地方裁判所は現地時間2011年12月2日、Samsung製スマートフォンとタブレット端末の販売差し止めを求めたAppleの仮処分申請を棄却しました。
SamsungがGALAXYシリーズのスマートフォンとタブレット端末を米国で販売するのを禁止するようAppleが求めていたものですが、棄却されたことでAppleにとって、大きな打撃となりそうです。
AppleとSamsungの法廷闘争は、2011年4月にAppleがカリフォルニア州でSamsungをデザイン特許や商法権の侵害などで提訴したこ とに端を発しています。
これを受け、Samsungは通信技術に関する特許が侵害されたとしてAppleを逆提訴し、イタリア、フランス、韓国、日本など世界各国 に訴訟合戦が広がりました。
ドイツとオランダではSamsung製品の仮差し止めが決定していますが、オーストラリアでは10月13日にGalaxy Tab 10.1の販売を禁じる仮差し止めが言い渡されたものの、11月30日に上訴裁判所がこれを誤りとして判決を覆しました。
そして今回の判決です。米カリフォルニア州北部地区連邦地裁のルーシー・コー判事は、「Samsungの該当端末の販売差し止めが、Appleの回復できない損害を防ぐことになるかどうか不明だ」と判決文で述べています。また、AppleはSamsungがタブレットの特許の1つを侵害したことを証明するだろうと付け加えています。だが、AppleはSamsungによる特許の有効性に対する異議申し立てを却下する根拠を示していないとも記しています。
出典元:パテントサロン 12月6日(火) スマートフォン より
IT Media News:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1112/05/news028.html
コメントを投稿する
※コメントは管理者による承認後に掲載されます。