ロンドン市警が違法サイトに著作権侵害の警告文、資金源となる広告掲載を阻止
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ロンドン市警察は7月29日、海賊版を配布している疑いのあるサイトの広告スペースを利用して、当該サイトがサイバー犯罪の捜査対象になっていることをユーザーに伝える警告文の掲載を開始したと発表した。知的財産犯罪を取り締まる専門ユニットPIPCU(City of London Police Intellectual Property Crime Unit)が中心となって進めているインターネット上の著作権侵害対策「オペレーション・クリエイティブ」の一環で、違法サイトに広告収入が入るのを阻止する狙いがある。
ロンドン市警は今回のイニシアチブで、広告主向けにコンテンツ検証ツールを提供する英プロジェクト・サンブロックの技術を導入した。著作権侵害の疑いがあるコンテンツやわいせつ画像などを扱っているサイトに広告が掲載されるのを防ぐ同社のソリューションは、多くの有力ブランドによって採用されている。
PIPCUによると、同ユニットの「ブラックリスト」に掲載されているサイトに広告が表示されると、プロジェクト・サンブロックのツールが検知して、即座にPIPCUの警告文に差し替える仕組み。警告文はユーザーに「このサイトは警察に通報されている。すぐにブラウザを閉じてください」と呼びかけている。
PIPCUを率いるアンディ・ファイフ警部は「有名ブランドの広告が違法サイトに掲載されると、そのサイトは合法的なものだという印象を消費者に与える。海賊版などを配布している違法サイトは多額の広告収入を得ているため、広告掲載を阻止することは決定的な意味を持つ」と指摘。広告スペースにPIPCUの警告文を表示させることでサイトへのアクセスを防ぎ、広告を通じた運営資金の流入を阻止することができると説明している。
(BBC News, July 29, 2014 他)
(庵研究員)
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