テレビ放送に占める欧州作品の割合、60%以上で推移=欧州委リポート

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欧州委員会がまとめたEU域内におけるテレビ放送に関するリポート(2003−04年)によると、ニュース、スポーツ、広告などを除いた全放送時間に占める欧州作品の割合は平均60%を超え、域内のテレビ局に50%以上の放送枠の確保を求めた「国境のないテレビ指令」(1989年制定)の規定が順守されていることが確認された。一方、独立系制作会社の作品が全放送時間に占める割合も平均30%以上に達し、同指令の定める最低10%の水準を大幅に上回っている。
欧州作品の放送枠に関する規定は、欧州内に流入する米国コンテンツ産業の脅威に対抗するための産業政策と、文化的多様性に根ざした質の高い欧州の映像コンテンツを奨励するための文化政策という2つのアプローチから生まれたもの。
リポートによると、全放送時間に占める欧州作品の割合は2003年が平均65.18%(最高はデンマークの86.2%、最低はアイルランドの52.75%)、2004年は63.32%(デンマーク86.33%〜チェコ49.12%)だった。
一方、放送局とは別の独立系制作会社の作品が占める割合は2003年が平均31.39%(オーストリア44.95%〜デンマーク15.81%)、2004年は31.5%(オーストリア46.38%〜スロベニア16.24%)となっている。

(European Commission Press Release, August 22, 2006)

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