「プーさん」裁判でDisney側が敗訴(商品化の独占構想が暗礁に)
海外ニュース
米Walt Disneyの人気キャラクター「くまのプーさん」の挿絵作家の孫がDisneyの支援を受け、プーさんの著作権を管理する米企業を相手取って版権や商品化権の返還を求めた裁判で、カリフォルニア州の連邦地裁は16日、原告の訴えを棄却した。原作者の孫による同様の訴訟でも連邦最高裁が原告の訴えを退けており、原作者と挿絵作家の一族にいったん権利を戻したうえで商品化に関する独占契約を結ぶというDisneyの構想は大きく後退した。
勝訴したのは1930年に原作者のA.A.ミルンから北米でのキャラクター使用権を取得した故ステファン・スレシンジャー氏の関連会社。ディズニーは 1961年にスレジンジャー氏と原作者の遺族との間でプーさんのキャラクターを使用するためのライセンス契約を結んだが、スレジンジャー家は著作権使用料が少なすぎるとして91年にディズニーを提訴。その後、2002年に原作者と挿絵作家の遺族が商品化権などの回復を求めて訴えを起こし、ディズニーは訴訟費用を負担するなど原告側を全面的に支援。しかし、スレシンジャー家は1983年に原作者らの遺族との間でライセンス契約を更新しており、裁判所は契約を破棄することはできないと結論づけた。
(Bloomberg, February 16, 2007)
勝訴したのは1930年に原作者のA.A.ミルンから北米でのキャラクター使用権を取得した故ステファン・スレシンジャー氏の関連会社。ディズニーは 1961年にスレジンジャー氏と原作者の遺族との間でプーさんのキャラクターを使用するためのライセンス契約を結んだが、スレジンジャー家は著作権使用料が少なすぎるとして91年にディズニーを提訴。その後、2002年に原作者と挿絵作家の遺族が商品化権などの回復を求めて訴えを起こし、ディズニーは訴訟費用を負担するなど原告側を全面的に支援。しかし、スレシンジャー家は1983年に原作者らの遺族との間でライセンス契約を更新しており、裁判所は契約を破棄することはできないと結論づけた。
(Bloomberg, February 16, 2007)
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