英保健省、たばこパッケージのロゴ表記禁止を提案

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 英保健省は5月31日、たばこのパッケージにブランド名以外の商標を表記することを禁止する新たな規制案を発表した。喫煙率の低下、とりわけ子供や青少年の喫煙防止に向けた取り組みの一環で、ロゴマークやロゴタイプなどの表記を全面的に禁止するという内容。通常の書体およびサイズでブランド名を表記することや、パッケージも白など目立たない基調で単色づかいとすることなどが盛り込まれている。政府は9月8日まで意見募集を行い、その結果を踏まえて法制化の手続きに入る。
 英国ではすでに各種媒体を使ったたばこ広告や、たばこ会社によるイベントのスポンサーシップが禁止されているほか、たばこ製品のパッケージに喫煙による健康被害を示す写真や絵の添付が義務付けられている。しかし保健省によると、子供は成人に比べて宣伝の影響を受けやすいため、残されたプロモーション手段の1つであるパッケージデザインに新たな規制を加える必要があると判断した。
 保健省はこのほか、店頭での陳列販売の禁止や自動販売機の設置禁止または使用制限などを提案している。陳列販売が禁止された場合、たばこはカウンターの下など、店の人目につかない場所に置かれることになる。

(UK Department of Health Press Release, May 31, 2008)

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