録音物の保護期間を95年に延長へ、欧州議会法務委が法案承認

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 欧州議会法務委員会は12日、録音物に対する著作権保護期間を現在の実演後50年から95年に延長する法案を承認した。平均寿命が伸びるなか、実演家が生涯にわたって安定的に報酬を得られる仕組みを整えるための措置で、欧州委員会が昨年7月に保護期間の延長を提案していた。今後、欧州議会本会議とEU閣僚理事会で法案について審議する。
 法務委はまた、録音物の保護期間が延長された場合、レコード製作者にスタジオミュージシャン(セッションミュージシャン)のための基金の創設を義務付ける構想も承認した。レコード製作者は録音物の保護期間延長によって得られる新たな収入のうち、最低20%を少なくとも年1回、同基金に拠出することが義務付けられる。
 さらに録音物に対する保護期間の延長によって実演家の置かれている状況がどの程度改善されたか検証するため、法務委は新ルール導入から3年後、その後は4年ごとに報告書を提出するよう欧州委に求めている。
 法務委は一方、視聴覚的実演に関しても保護期間の延長について検討する必要があるとの見解をまとめ、欧州委に対し2010年1月までに実態調査を行うよう要請した。

(European Parliament Press Release, February 12, 2009)

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