書籍や映画のデジタル化に7億5,000万ユーロ、サルコジ仏大統領が表明

海外ニュース

 サルコジ仏大統領は12月14日、7億5,000万ユーロを投じてフランスの書籍、映画、美術館や博物館の所蔵品などをデジタル化する構想を打ち出した。これは研究・開発分野への投資を通じて中期的な経済成長を促すための総額350億ユーロに上る戦略的投資計画の一環。フランスでは公的資金による書籍デジタル化事業「Gallica」がスタートしているが、予算面などで計画は難航している。このため、国債発行による調達資金などを投入して文化遺産のデジタル化を推進する。

 同大統領は「何世代にもわたって築かれたフランスの文化遺産を一企業に奪われてよいはずはない。これは国のアイデンティティーの問題だ」と発言。
名指しは避けたものの、暗にグーグルの動きをけん制した。

(Financial Times, December 15, 2009)

コメントを投稿する




*

※コメントは管理者による承認後に掲載されます。

トラックバック