米クリエイティブ・コモンズ、「パブリックドメインマーク」を導入

海外ニュース

米クリエイティブ・コモンズ、「パブリックドメインマーク」を導入

 米クリエイティブ・コモンズは11日、著作権保護対象外の作品を分類するための新たなマークとして「パブリックドメインマーク(Public Domain Mark)」の運用を開始した。著作権のないパブリックドメインであることが利用者にひと目でわかるようにして、インターネット上における作品の流通を容易にするのが狙い。18日には欧州の主要な図書館や公文書館が参加する欧州連合(EU)のデジタル図書館プロジェクト「ユーロピアーナ(Europeana)」がパブリックドメインマークの採用を発表している。

 パブリックドメインマークは著作権保護期間が切れた作品と、保護期間内にありながらすべての権利を放棄した作品に適用される。クリエイティブ・コモンズは昨年、パブリックドメインであることを示すライセンス表示として「CCO」を導入しており、パブリックドメインマークはこれを補完するツールとなる。

 世界に先駆けてパブリックドメインマークの採用を表明したユーロピアーナは、2011年半ばまでにデータベース化されているすべての著作権保護対象外の作品に同マークを表示する方針を示している。

(Creative Commons Press Release, October 11, 2010)

(庵研究員著)

コメントを投稿する




*

※コメントは管理者による承認後に掲載されます。

トラックバック