地域振興のテストケース ―桂浜を守り育てる会(桂浜水族館応援団)の発足―
棚野正士備忘録
棚野正士(IT企業法務研究所)
わたくしは一つの研究分野として地域振興を考えてきた。これまでに、故郷・高知県をテストケースとしていくつかの私的提案を行った。2009.1.16付け高知新聞「所管雑感」に「知的財産立県の提唱」を掲載、2009.5.20付けで高知市長宛てに「高知市景観計画及び高知市景観計画の概要」について意見書提出、またその前2008.11には高知県知事宛に「高知県産業振興計画の中間まとめに関する意見」を提出した。
2015.4.1に東京で開催された土佐高校31回生同窓会で「桂浜と桂浜水族館」が話題となり、総意で桂浜及び桂浜水族館を応援することとなった(31回生には桂浜地域(高知市浦戸)出身者が何人かおり、また桂浜水族館館長は同級生であるという事情と共に桂浜は高知県人にとって心のふるさとであるという背景がある)。現在、高知市による桂浜公園活性化のための再整備計画が進められていることと同計画により桂浜水族館が影響を受けるため、“われわれの心のよりどころ”を守ろうという自然発生的な情熱が沸き起こった。
その意向に添って、「桂浜を守り育てる会(桂浜水族館応援団)」の設立が検討され、設立趣旨と会則が協議された。
そして、2015.10.8に高知市桂浜で開催された土佐高31回生同窓会で設立趣旨と会則が了承され、同日付けで会が発足した。
「桂浜を守り育てる会(桂浜水族館応援団)」の設立趣旨と会則は下記の通りである。
桂浜を守り育てる会(桂浜水族館応援団)設立趣旨
民謡よさこい節には次のフレーズがある。
“御畳瀬(みませ)見せましょ 浦戸を明けて 月の名所は桂浜 ヨサコイヨサコイ”
桂浜は高知県民、市民が幼いときから馴染んできた心のふるさとである。そこには明るい太陽の光があり、太平洋の波があり、彫刻家本山白雲の傑作 龍馬像があり、県立坂本龍馬記念館がある。坂本龍馬は高知が生んだ世界的人間遺産である。
また、本山氏、長宗我部氏が居城とした浦戸城跡がある。本城跡は土佐で初めて天守を構えた中世から近世城郭の要件を持ち合わせた重要な史跡である。
桂浜には桂浜水族館がある。桂浜水族館は1931年創立、初代館長は永国亀齢(ながくにきれい)。現館長は六代目館長永国雅彦。1952年3月高知県登録博物館第1号となる。2013年公益社団法人認可。
施設は桂浜公園の浜辺にあり、永きにわたり社会教育並びに観光施設として県市民に親しまれた桂浜のシンボル的存在である。そこに生息する魚とその仲間たちはいわば市民、県民の心の友である。
近年桂浜水族館は公益社団法人の認可を受け、また高知市による桂浜公園活性化のための再整備計画が着手されたことを契機にその応援団を結成することとする。それにより、アジアで最も注目される知的な、「高知家」“おらんくの”水族館にする。
さらには、桂浜水族館を支援、応援することを通して、「桂浜の貴重な自然景観と歴史景観を活かした」桂浜公園を活性化し高知観光文化資源を拡大する。
桂浜を守り育てる会(桂浜水族館応援団)会則
- 【名称】
桂浜を守り育てる会(桂浜水族館応援団)という。 - 【事務所】
この会は、高知市浦戸778 桂浜水族館に置く。 - 【目的】
桂浜水族館の支援および桂浜公園の活性化に対する協力。 - 【事業】
- 桂浜水族館の財政的支援および広報・営業活動促進への協力
- 桂浜公園活性化に関する検討及び政策提言
- その他目的達成に必要な事業
- 【役員の選任と種類】
役員は会長指名とし、会長1名、副会長若干名、総務若干名、会計2名を置く。(別紙) - 【会費】
年会費制とする。
個人 3,000円、法人10,000円(会費は変更する場合がある) - 【会計報告】
毎年の年度末(3月31日)とする。
- この会則は平成27年10月1日から実施する。
- 発足時の発起人は、土佐高校第31回卒業生有志とする。
(写真は桂浜を愛する仲間たち<2015.10.8>)
桂浜を守り育てる会(桂浜水族権応援団)事務局
781-0262 高知市浦戸778
TEL 088-841-2437
FAX 088-841-2451
Email ma.nagakuni@nifty.com
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